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誰も教えてくれない 講演料が高くなるしくみ

講演料が高くなるしくみ

著名人の講演料は?

講演会に誰かを呼びたい、特に著名人に講演を依頼しようと思った時に、いったいいくらなんだろう?とその講演料が気になるのではないでしょうか。講演会講師の紹介サイトは数多くありますが、講演料をズバリ掲載しているところはほとんどありません。講演会講師も人気商売的なところがあり、人気が出ると講演料が上がるのはよくあることなので、いわゆる「時価」であるため料金表が作れないからです。そんな中でも、大まかな講演料の相場というものは存在しますので、それはまた別のコラムでご紹介したいと思います。

仲介業者を利用するメリット

上記のように直接所属事務所に頼むのが一番安価ではあるのですが、交渉のハードルなどを考えると、結局仲介業者に頼んだ方がメリットが大きいと言えます。仲介業者は、希望の講師の交渉に失敗した場合(予算面やスケジュールが合わなかったなど)、企画や予算に合うベストな提案を「無料」でやってくれます。しかも案件が成立しなければ手数料を請求されることもありません。直接依頼するよりは多少の金額は高くなるものの、交渉に失敗した後の手間や工数を考えると、メリットの方が大きいと言えます。

広告代理店への依頼はよく考えた方が得策

一方、このコラムを読んでいらっしゃる方の中にもいつもは取引先の広告代理店に声をかけているという方も多いと思います。もちろん、講演会の運営にはさまざまな業務があるため、すべてワンストップで任せられる業者に頼みたいということもあると思います。ただ、広告代理店の多くは社内にキャスティング業務のノウハウや機能がなく、殆どがアウトソーシング(外部発注)なのです。つまり、その代理店が当社のような仲介会社のように直接講師の事務所とやりとりをすることはなく、多くの場合は、代理店の下請け業社に外注したり、その下請け業社がさらに下請けに振ったりといったことがよく起きているのです。
例えば、

大手広告代理店 → 中堅代理店 → 下請け企画会社またはキャスティング会社 → 講演専門の仲介会社(当社) → 講師 or 所属事務所

というような図式です。

中間マージンが雪だるま式に

ここで重要なのは各社が中間マージンを取っていることです。仮に講師側が受け取る講演料が100万円だとして、先程の各社がそれぞれが20%のマージンをとった場合、主催者が支払う価格(末端価格)は172.8万円(100×1.2×1.2×1.2)となります。ただしこの計算方式は外割りという計算方法で、仕入れ値に対してマージンを上乗せする方法ですが、売値に対して20%のマージンを取る内割りという計算方法の場合だと、末端価格は約195.3万円(100÷0.8÷0.8÷0.8)となります。これがマージン率30%だった場合はそれぞれ、外割り219.7万円、内割り291.5万円となり約3倍の金額となるわけです。一般的に、このような雪だるま式になった見積もりは少なからず存在しますので、特に広告代理店に発注する場合は注意が必要です。

まとめ

・著名人の講演料は料金表がない
・講演料は、所属事務所を調べて直接頼むのが一番安いが、ハードルが高い
・仲介業者を使う方がメリットが大きい
・広告代理店に依頼する場合は中間マージンが雪だるま式に膨れ上がる可能性があるので注意が必要
・直接依頼の金額の約3倍になるケースもある

講演料が高くなるしくみ、ご理解いただけましたでしょうか。
このような商流があることをご理解いただいた上で、講演会を企画されることをおすすめします。

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